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通巻100号記念企画「広報の仕事に必要なこと」

広報のプロが語る「この仕事の醍醐味、やりがいとは?」(3)

広報というと、メディアに接する華やかな仕事などと思われがち。ところが長く現場を知るベテランは、酸いも甘いも知っている。それでもやっぱり、この仕事を続けてきたのは理由がある。

Q.1
近年、最も広報の力を実感したエピソード、仕事の醍醐味や面白さ、やりがいを感じた経験は?

    海外アイスクリーム事業 SNSの影響力を目の当たりに

    江崎グリコ
    グループ広報部 部長
    岡本浩之

    2016年1月、タイで当社として初の海外でのアイスクリーム事業を開始、現地でメディアリリースを実施した。実施にあたっては、新聞、テレビなどのマスコミだけでなく、現地の有名ブロガーやインスタグラマーなどへの仕掛けも同時展開。発売後消費者が個人のインスタグラムなどで次々と商品を拡散するなどの動きが起き、発売後半年ほどはお店に商品が並んでも数時間で売り切れてしまう異常な状況となった。SNSの影響力の強さを見せつけられ、今後はSNS施策抜きの広報展開は考えられないとの認識を新たにした。

    某メディアの編集局長が広報活動を褒めてくれた

    はとバス
    広報室 室長
    永野正則

    誰もが知っている週刊経済誌の編集局長(当時)がコメンテーターを務めるラジオ番組の中で、私たちの広報活動について素晴らしいとコメントしてくださった。面識もなかったが、たまたま聴いていた一般の方から知らされ、すぐに広報全員のキスマーク付きの感謝状をつくり、アポなし持参。直接お礼はお伝えできなかったが、その行動にもウイットに富んでいて素晴らしいと電子メールで応えてくださった。しかしながら編集局長はいつの間にか社長になってしまい、未だに名刺交換すらできていない。社外の人に褒められることが何より嬉しい。

    1分1秒が大切な危機管理 有事には先回りしたプランを

    ブッキング・ドットコム・ジャパン
    PR・マーケティング 部長
    岩崎 健

    危機管理はできれば遭遇したくないリスクを伴う仕事です。現職ではありませんが数年前に起こった出来事は、とても貴重な経験になりました。既成概念にとらわれていたら取り返しのつかないことになっていたと思います。有事には、きっちりと先回りをしたプランを立てることがマストです。国境を越え、職域を超え、時には責任範疇を超え、大事なことはスピードと常識力です。トップを巻き込み、そしてトップを支えましょう。1分、1秒が大切。事は時間を選んでくれません。現に始まりは、朝の3時半でした。

    広告だけでは伝えきれないブランドの側面を伝える

    アメリカン・エキスプレス・インターナショナル
    副社長 広報 日本/アジア・太平洋地区担当
    エディ操

    アメックスでは昨年から新しいブランド広告を展開しています。広告だけでは伝えきれないアメックスブランドの色々な側面を広報活動を通して伝えるべくチームで試行錯誤を続けています。ソーシャルメディアを介したり、オンラインのみならずオフラインでのイベントなども含めて、反響をいただくことができるのが広報活動の醍醐味です。

    鉄道・野鳥・スポーツなど各専門分野にアプローチ

    キヤノンマーケティング ジャパン
    理事 ブランドコミュニケーション本部 本部長
    上野 敦

    2014年に発表した写真愛好家向けのカメラでは、被写体にも注目した広報活動を展開しました。記者発表会では、鉄道、飛行機、野鳥、スポーツなどの第一線で活躍するフォトグラファー14人を招いたトークイベントを展開したほか、それぞれのジャンルの媒体を多数招致し、話題の拡散を狙いました。結果として、通常は掲載していただけない専門媒体にも新製品情報が取り上げられました。また、野鳥や鉄道など…

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この記事が含まれる特集

通巻100号記念企画「広報の仕事に必要なこと」

2009年に月刊『広報会議』が誕生してから、今号で通巻100号を迎えます。
この8年、新たな概念・手法が多数登場しましたが、常に変わらないこともあります。

では今、社会においてどのような広報活動が求められているのでしょうか。
今回は100号記念企画として、50人のプロフェッショナルにその答えをうかがいました。

もちろん、答えは企業の数だけあります。
ぜひ日々の活動の指針づくりのヒントに、活用していただければと思います。

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