採用関連のSNS炎上が絶えない理由は? 新たなリスクと注意点

公開日:2024年8月28日

  • 前薗利大(デジタル・クライシス総合研究所)

SNS上で人事・採用に関する発信が活発に行われる一方で、炎上リスクは増している。人事領域特有のリスクもある中で、レピュテーション低下を未然に防ぐために、広報担当者が押さえておくべきポイントとは。

「ソーシャルリクルーティング」が一般的になったことで人事・採用関連のSNS炎上が毎年起きている。こう指摘するのは、デジタル上で発生した危機を専門に研究する、デジタル・クライシス総合研究所の前薗利大氏だ。

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを活用した採用手法を指す。企業と求職者との距離感を縮める手段として、人事担当者がSNS上でアカウントを開設し、社名、肩書、名前、顔写真を公開するスタイルが浸透してきた。だが、投稿の主語が「企業」から「従業員個人」へと移行することでトラブルも起きやすくなっている。

図1 人事・採用関連の炎上、2つの潮流と対策

    ① 社名・顔出しの人事担当者アカウントで「個人の見解」を発信し炎上
    社名を出して不特定多数の人に向け発信している場合、個人の考えを発言したとしても企業の見解と認識されやすい。個人のアカウントであっても、投稿ルールを事前に決めておきたい。…

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企業の成長に不可欠な「人材の確保」。人手不足の時代においては、広報部門が人事部門と連携し採用を支援していく活動が重要になっています。では、どのように求職者との関係を構築していけばよいのでしょうか。オウンドメディアやメディアリレーションを通じて、求職者に企業の魅力を知ってもらう取り組み、採用ミスマッチを防ぐ表現の工夫、職場の雰囲気が伝わるコンテンツ、時代に即した新人事制度のアピール、さらには危機管理広報まで、広報視点を活かした採用支援についてレポートします。

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