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社会課題解決型PRの進め方

踏み間違いやあおり運転に対応 報道を予測して広報体制を整える

自動車のアクセルとブレーキの踏み間違い、あおり運転など、頻発する事故の関連取材に迅速に対応してきたオートバックスセブン。メディアの行動を先読みして準備をする広報担当者の動きを辿った。

踏み間違いを防ぐ急発進防止装置。

カー用品大手のオートバックスセブン。IR・広報部の鈴木政和氏によると、同社の広報活動は交通事故や天候、法改正など自動車にまつわる報道と連動している。

2019年度には、4つの山場があった(図1)。4月には、東京・池袋で乗用車が暴走し母子が死亡した事故や、神戸市にあるJR三ノ宮駅前で市営バスが歩行者の列に突っ込み男女2人が死亡した事故が発生。これらの事故原因として、アクセルとブレーキの踏み間違いが疑われた。

図1 オートバックスセブン 2019年度の主なメディア対応

8月には、茨城県の常磐自動車道で、男性があおり運転を受けた後に殴られて負傷する事件が起こった。12月には「ながら運転」の厳罰化、2020年1月には東京都内での降雪の話題もあった。

取材依頼が来るまでは"待つ"

中でも特に報道量が多かったのが、事件や事故の引き金となった「踏み間違い」と「あおり運転」の話題。鈴木氏によると、大きな事件・事故が発生した際の報道にはパターンがあるという(memo❶)

【memo❶】

事件・事故発生時の報道パターン

❶事件・事故の発生

❷現場の状況や死傷者の有無、加害者についての情報

❸事故原因の発表や推察

❹同様の事件・事故の防止策を紹介
※取材依頼が来るタイミング

事件・事故が発生すると、まずは現場の状況や死傷者の有無、加害者についての報道がある。次に、明らかになっている場合は事故原因についての発表があったり、専門家による推察が展開されたりする。そして、数日経った後に「同様の事故を防ぐには」と"予防"の視点からの報道が増える。オートバックスセブンには、このタイミングで取材依頼が舞い込むことが多い …

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社会課題解決型PRの進め方

SDGsなどへの関心の高まりとともに、企業は利益追求だけでなく"社会的責任" を果たす存在であるべきという要請が高まっています。広報活動も同様で、社会的な文脈のなかでいかに生活者の共感を呼ぶ企業、ブランドとして語られるかが問われるようになりました。社会課題を起点としたストーリーを好むメディアも増えるなか、ソーシャルな発想でいかに自社を語るべきか。企業の最近の実践例とともに、考えます。

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