ファンケルでは、若手有志による社内ラジオ「WAKUゼミラジオ」が、社員同士の交流を生む場として定着している。一方で、2026年からは社長自らがMCを務める「社長ラジオ」も始動。なぜ今、新たな番組が誕生したのか。その背景を深掘りする。
Point1
若手有志の活動から社内ラジオが誕生。部署を越えた対話の場に
Point2
社長自らがMCを務める「社長ラジオ」も始動。経営層の人柄を自然に伝える
Point3
活動が次の活動を生む。施策を介した交流の輪が広がっている
化粧品・健康食品メーカーのファンケルは、2024年12月にキリンホールディングスの完全子会社となった。急激な変化が重なるなか、同社では社内コミュニケーションの意義を改めて整理していたと広報・サステナビリティ本部 広報部 部長を務める大塚肇氏は話す。
そして目標となったのは、「ファンケルを好きになってもらうための活動」という考え方。会社の変化の中で顕在化した不安はもちろん、潜在的な不安も含め、“対話”を通して解消していく狙いだ。2025年度からは長期経営構想「ファンケル・ビジョン2035」がスタートし、これまで以上に社内コミュニケーションが重要視されているという。
若手有志の「WAKUゼミ」
一方、同社では以前から現場の若手社員たちによる社内コミュニケーション活動が2020年から展開されていた。それが社内有志活動「WAKUゼミ」だ。現在は人財企画部に所属する小菅涼平氏が、その活動の中心を担っている。
WAKUゼミが生まれた背景には、入社3年目から5、6年目の若手社員が感じていた共通の閉塞感があった。仕事には慣れ、社内でも少しずつ役割を与えられるようになった一方で、日々の業務に忙殺され、中長期的なキャリアや自分の仕事の意味を振り返る機会がない。「もっと自分たちで変えていけるんじゃないか」という課題感を持ったコアメンバー3名が自発的に動き出したのが始まりだった。
WAKUゼミという名称には3つの意味が込められている。「枠を超える」「やる気が湧く」、そして「仕事にわくわくする」だ。開...


