システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

話題になった企画100事例

話題になった広報企画100事例(ダイキン工業、テルモ、TOYO TIRE、他5社)

各社の広報部門の責任者が、反響の大きかった広報施策を教えてくれた。その事例から、社会の関心への寄り添い方や、目的・ターゲットに即した手法選びなどが研究できる。自社とは異なる業界の施策もヒントになりそうだ。

    自動車・電機・機器

    ダイキン工業

    反響の大きかった広報施策

    上手な換気の方法のPR
    実施時期:2020年4月
    目的:コロナ禍で求められた「上手な換気の方法」の発信による「空気で答えを出す会社」としてのイメージ醸成と事業貢献
    ターゲット:一般生活者


    「換気」に関するコンテンツ配信で企業イメージの定着化を実現

    当時、新型コロナウイルスの感染対策として「換気」への注目が集まる一方で、換気の効果的な方法は一般的に知られていなかった。当社は「空気で答えを出す会社」として少しでも社会に役に立つ情報を発信したいという思いでプロジェクトを結成。社内の知見を集め、構想から2週間で「上手な換気の方法」のウェブコンテンツを公開した。

    コンテンツでは、誰でも実践できることを、分かりやすい言葉で、イラストも添えて発信。その後も換気に対する意識調査や、生活者向けセミナーなど、様々なPR施策を展開し、その結果、ウェブ上の「換気」の検索結果で1位を獲得し、メディア露出も1500件以上獲得するなどの成果につながった。


    DATA

    コーポレートコミュニケーション室広報グループ
    人数:12名
    体制:コーポレートコミュニケーション室内

    活動内容:
    ☑ メディアリレーション
    ☑ SNS・オウンドメディア運営
    ☑ 社内広報
    ☑ グローバル広報
    ☑ 危機管理広報


    コーポレートコミュニケーション室
    広報グループ長
    阿部 聖(あべ・とおる)氏

    1991年ダイキン工業入社。本社(大阪)広報宣伝課配属。その後、東京へ異動し広報を担当。2015年よりコーポレートコミュニケーション室広報グループ長。

    自動車・電機・機器

    テルモ

    反響の大きかった広報施策

    5カ年成長戦略「GS26」の発表
    実施時期:2021年12月16日
    目的:テルモの戦略・経営方針を幅広いステークホルダーに正しく理解いただくこと
    ターゲット:広報活動としては経済紙、業界紙。IR活動としては証券アナリスト、投資家


    ハイブリッド形式での発表会
    企業特集が組まれるきっかけに

    コロナ禍の影響が色濃く残る当時、テルモの広報活動はオンラインが中心に。しかし、本戦略発表会は社長をはじめとした幹部の考えをオーディエンスに直接届けることにこだわり、感染対策を徹底した上でリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催した。

    登壇者のひとりである外国人幹部は日本への渡航こそ見送ったものの、アメリカのオフィスと発表会場をオンライン会議でつなぎ、プレゼン・質疑応答にライブで参加。結果、経済紙・業界紙の記者の多くに対面で出席いただき、会社が伝えたいメッセージをしっかり発信することができた。また、発表会をきっかけに経済紙での社長インタビュー・企業特集につながり、大きな波及効果を生んだ。


    DATA

    広報室
    人数:14名
    体制:本部として独立

    活動内容:
    ☑ メディアリレーション
    ☑ SNS・オウンドメディア運営
    ☑ 社内広報
    ☑ グローバル広報
    ☑ 危機管理広報


    広報室長
    三好貴志(みよし・たかし)氏

    2000年テルモ入社。国内営業を担当後、7年間の米国駐在を経て、コロンビア・ブラジル法人の社長として南米で勤務。2021年に広報室長に就任、現在に至る。

    自動車・電機・機器

    TOYO TIRE

    反響の大きかった広報施策

    SUV用タイヤブランド「OPEN COUNTRY」新商品の車両装着試走会
    実施時期:2022年5月
    目的:発売するSUV用タイヤ新商品が市街地とオフロードの両方を堪能できる「二刀流」であることを体感、実感いただける機会を提供
    ターゲット:ビジネスあるいは個々の生活において自動車・タイヤに対する関心・趣向を持つ人たちを読者層に有するマスメディア


    記者がハンドル握る体験企画で情報量豊富な露出を実現

    コロナ期間中はデジタル環境を活かしたメディアセッションなどの工夫をしたが、リアルの雄弁さに勝る広報素材は、やはりない。市街地ではストップ&ゴーなどのドライブシーン、山間では傾斜地を乗り越える本格オフロードを体感いただく試走会を開催。

    大型SUVのハンドルを記者自身に握ってもらい、プロドライバーの解説付きでオールテレーン(全地形型)タイヤの性能、乗り心地を確かめていただいた。またダカールラリー連覇のドライバーによるレースさながらの運転を再現した同乗体験も企画。1記事あたりの報道情報量が通常の商品紹介の5倍以上のボリュームで、臨場感ある報道を多数実現し、技術者など派生取材にもつながった。


    DATA

    経営基盤本部
    人数:60名
    体制:広報、ESG、人事、総務を所管

    活動内容:
    ☑ メディアリレーション
    ☑ 社内広報
    ☑ グローバル広報
    ☑ 危機管理広報
    ☑ ESG・SDGs関連


    経営基盤本部
    本部長
    北川治彦(きたがわ・はるひこ)氏

    社会人となった1991年から現在に至るまで、3社にわたって企業での広報職に従事。現在は広報のほか、ESG推進、人事、総務の機能を所管。

    自動車・電機・機器

    ノーリツ

    反響の大きかった広報施策

    ブランドとの親和性が高いメロディーを通じたブランディング
    実施時期:2021年4月~
    目的:コーポレートブランディング(企業認知向上・ファンづくり)
    ターゲット:一般消費者(若年層)


    メロディーの音商標登録を機に...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

話題になった企画100事例

リアルなコミュニケーションが戻りつつある今、広報の打ち手も多様になってきています。そんな中、広報における課題解決の突破口となるような新たな視点を見つけるために、自社が所属する業界を超えてどのような広報活動が行われているか見渡してみましょう。本特集では、コミュニケーション実務のスペシャリストである上場企業の広報責任者に「メディアや生活者などから反響が大きかった施策」を教えてもらいました。社会の潮流に応じた施策から、ターゲットに即した最新手法、長年続けている定番企画などが並んでいます。「認知拡大」や「ファン拡大」のヒントを見つけてください。

記事一覧

MEET US ON