採用や採用広報に関する知見が組織内に存在しない、ゼロからの戦略構築に頭を悩ませる企業もあるだろう。新卒採用強化にあたり担当に任命され、人事・広報業務は未経験ながらも大きな成果を出しているベッセルホテル開発の事例を紹介する。
人材獲得の競争が年々激しさを増すなか、採用活動を強化するために新組織を立ち上げる企業も少なくない。しかし、発足時に必ずしも万全な体制が整っているとは限らない。採用や採用広報のノウハウが組織に蓄積されておらず、ゼロから戦略や手法を考えなければならないケースもあるだろう。
広島県福山市に本社を置き、ホテルチェーン「ベッセルホテルズ」を運営するベッセルホテル開発もこのような課題を抱えていた企業のひとつだ。同社では現在、全国に36施設を展開。インバウンド需要もあり業績は好調に推移している。この流れを受けて、同社は施設数の拡大を進めており、それに伴い、人材の獲得が今後ますます必要になっている。なかでも、これからのブランドを長く支えて経営に貢献する、ホテルの支配人候補と...