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100号超えた帝人のニュースレター D&Iなど今注力の施策を俯瞰的に見せる

リリースは単発の情報に終始しがちだが、ニュースレターは注力テーマを俯瞰的に見せられる。さらに、紙ゆえ目に留まりやすい、などの利点も。しかし、字数制限など、ならではの難しさもある。どういう工夫が求められるのか。

帝人がメディア関係者に送付しているニュースレター『TEIJIN』。2001年8月に創刊し、季刊誌として年4回発行。2021年9月時点で103号を迎えた。その目的は、帝人の今を伝える情報の拡散に加え、取材のきっかけづくり、自社情報のアーカイブ的な機能、そして、送付先の増加をメディアリレーションズの成果の見える化と捉えている。

帝人のニュースレター『TEIJIN』。内容は、基本全8ページのうち1~3ページが特集、その他、経営層のインタビュー、単発のニュース・トピックス、技術・人物紹介で構成されている。特集について、同社コーポレートコミュニケーション部長の宇佐美吉人氏は、「5月発行のものは年度初めの号ですので、毎年、社長インタビューを掲載していますが、それ以外の3号は、その時々の訴求すべきテーマや注力する製品などを紹介しています。例えば103号は、当社のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進を扱いました」と説明する。

100号超え、「子ども」のように

また、特集はもちろん、既出のトピックスについても、元となるニュースリリースなどを、ニュースレターのトンマナに合うよう編集・制作しているという。「というのも、創刊当初はそもそも手間をかけてつくるもの、とは考えていませんでした。制作会社に編集作業を委託しているので、その目論見通りにいけば、外部編集者がプレスリリースなどの元資料に基づいて編集することで、我々の手は最小限で完成させられるわけですよ」。

ところが、「これは私の性分なのでしょうが、せっかくつくるのであれば、読者であるメディアの皆さんにより効果的に活用してもらえるものにしたい、と思ってしまうわけです」。

さらにこのニュースレターは、「記者の方がリリースを自らファイリングせずとも、これさえあれば帝人の情報をある程度網羅できる」というアーカイブ的な活用のされ方も想定している。

それゆえ、内容は既出のものでも、役割に見合う形にすべく、制作会社と一緒になって編集している。「そうこうするうちに100号を超えた訳ですが、最初から関わってきたこともあり、なかなか手放すことはできず、今や子どものような感覚(笑)。今後も質の良いものを積み重ねていきたいですね」。

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広報部門は日々、さまざまな文章を作成しています。リリース、ソーシャルメディア、統合報告書。ときには謝罪コメントもありますが、どれも企業からステークホルダーに語りかける、気持ちのこもったメッセージです。非対面のコミュニケーションが重視されるコロナ禍では、こうした広報における執筆スキルが、ますます問われています。どう書いたら「メディアが目を留めてくれるのか」「ファンが増えるのか」「思いが届くのか」。いざ文章を作成しようとすると、なかなか書き出せないこともあります。そんな時は、本特集で紹介している、広報シーンに合わせた「書き方のポイント」や「事例」を眺めてみてください。書き出す糸口が見つかるはずです。あえて文章を書かずに、ビジュアルでうまく伝えている例にも注目です。

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