公式アカウントだと隠して運用スタート 山梨中央銀行の、銀行の殻を破ったTikTok

公開日:2025年8月04日

  • 山梨中央銀行

あることをあえて明かさずSNSを運用する─。そんな大胆な取り組みに挑んだ山梨中央銀行。銀行に対する“お堅いのではないか”というイメージを払拭するようなユニークなアカウント運用で若年層との接点を築いた同行の担当者に考えを聞いた。

とある地方の銀行員
@toaru.chihounoginkoin

担当部署:地方創生推進部
開設年月:2023年1月
フォロワー数:1万3700人
更新頻度:週1回
使用SNS:TikTok

山梨中央銀行は2023年1月にTikTokアカウント「とある地方の銀行員」を開設。お金に関する知識を中心に、動画を用いて分かりやすく発信している。

このアカウントのユニークな点は、開設時から2024年9月までの期間、山梨中央銀行の公式アカウントであることは明かさずに、あくまで“銀行に勤めているひとりの社員”として発信を続けていたこと。そして、当初の目標であったフォロワー数1万人を達成したタイミングで、模擬記者会見を行い、山梨中央銀行のアカウントであると公表。その後は公式アカウントとして運用している。

銀行と若年層の接点となる

山梨中央銀行がTikTok...

この先の内容は...

広報会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

SNSがつなぐ企業とファン

企業とファンSNSが人々の情報収集や意思決定に大きな影響を与える現代。企業は今、どのようにSNSを活用し、生活者との信頼関係を築いていくべきなのでしょうか。共感や対話を通じて関係性を深め、やがてリアルな行動へとつなげていく。SNSは“つながる” ツールから、“価値をともにつくる” 場へと進化を遂げています。本特集では、企業がどのように生活者の共感を育み、他のアカウントや実空間とも連動しながらファンを広げているのか、戦略設計や施策の工夫、コラボレーションの実例を通じて紐解きます。

記事一覧

MEET US ON