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広報パーソンのキャリアと働き方

老舗メーカーの広報から独立「40代で初の上京、起業を決めた理由」

  • SUZU PR COMPANY 鈴江恵子さん

奈良の製造小売業、中川政七商店の広報から2015年に独立し上京した鈴江恵子さん。そのキャリアは一貫して「食」の仕事への興味と好奇心で埋め尽くされている。転職や渡仏、広報の兼任から専任、そして独立へと突き動かしたものとは。

SUZU PR COMPANY
鈴江恵子(すずえ・けいこ)さん

高知県南国市出身。関西大学商学部卒業。時計メーカー、食まわりのコーディネーターなどを経て2000年中川政七商店入社。本店店長、直営店立ち上げなどを担当。2002年に一旦退職して5年間渡仏。帰国後、2008年に同社に再入社し、広報を担当する傍ら、秘書、通販課課長などを務め2013年からは広報専任に。2015年退職後、独立。プライベートでは中学生の母でもある。

アートキャンディショップ「パパブブレ」、スタイリッシュな白衣のメーカー「クラシコ」、福井県に初めて眼鏡産業を持ち込んだ「増永眼鏡」、思い出の服をリプロダクトする「LOOP CARE」──2015年にPRサポート事業を柱に独立した、鈴江恵子さんが手がける仕事は幅広い。リテナーとスポットを含め、常時10社近くのクライアントのPRを引き受けている。

広報職のキャリアは30代に入ってから。奈良県にある創業300年の老舗・中川政七商店への「出戻り」がきっかけで、秘書兼広報を任された。「新卒で入社したのは時計メーカーの営業でした。2年ほど働いたものの、フードコーディネーターの仕事に興味を持って。大阪の設計事務所で食部門に関わった後、ご縁がありカフェを立ち上げて運営し、この仕事は天職だ!と思っていたところに出会ったのが中川政七商店でした」。

20代の鈴江さんの行動力は凄まじい。中川政七商店で本店の店長を経験したかと思えば、2年で退職。食の仕事をしていた友人と突如、フランス行きを決める。現地では自宅で小さなレストランを開いたり、日本企業向けに雑貨を買い付けたり、プライベートでは出産し母親になったりと、目まぐるしく5年の月日を過ごした。

ちなみに一緒に渡仏した友人は、今は良き仕事のパートナー。彼女は現在、国内外でベーカリーの開業支援を手がけ、鈴江さんが各店のPRを担当することもある。

秘書兼広報兼「通販課課長」に

2008年に帰国した鈴江さんは再び大阪で食関連の職を求めたものの、縁あって中川政七商店に復帰することになる。この「出戻り」のタイミングで秘書兼広報となった。

5年ぶりに同社へ戻ると、表参道ヒルズに店舗をオープンするなど会社の事業は急拡大。自らも広報の仕事に留まらず、通販事業を立ち上げた。広報と販売の連携を仕掛け、ECの売上が1店舗の売上を上回り「通販課」へと成長を遂げる。「広報の力で会社の未来を創っていける」という実感もあり、まるでベンチャー企業のような環境は相当のやりがいがあったという …

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「仕事熱心な人が多い」。これこそが広報パーソンの共通項であり、『広報会議』を読んでいるあなたもきっと、この仕事に並々ならぬ情熱を傾けていることでしょう。加えて「働き方改革」が注目される今、読者調査の結果と現場の声から広報のキャリア形成や働き方について考えていきます。

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