宮澤郁穂氏に聞く IRとPR、両方を見るから分かること

公開日:2026年11月02日

  • 宮澤郁穂氏(ユーグレナ)

─IRとPRの両方を見る中で、共通していると感じることは何ですか。

どちらも、相手とのコミュニケーションを通じて認識を変えていく仕事だと思っています。IRなら投資家、PRならメディアなど相手は違いますが、こちらが一方的に情報を届ければ終わりというわけではありません。誰に、何を伝えれば、その人の理解や見方がどう変わるのか。そこを考える点は共通しています。

アプローチの仕方にも似ている部分があります。相手との関係をつくりながら、「この人は何に関心があるのか」「どんな切り口なら受け取ってもらえるのか」を考える。IRには上場企業としてのルールがありますし、PRにもそれぞれの作法がありますが、最後は人とのコミュニケーションです。

一方で、...

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社内外をつなぐ「循環」広報

企業が社会に向けて発信する情報は、それだけで完結するものではありません。メディアでの報道、顧客や投資家からの評価、従業員や取引先の声など、発信の先にはさまざまな反応が生まれます。企業を取り巻くステークホルダーとの接点が増えるなか、広報にも、そうした反応を捉え、次の企業活動へどう生かすかという役割が求められています。しかし、社外から得た声や評価が広報部門の中にとどまったり、掲載実績や数値として報告されるだけで終わったりすることも少なくありません。重要なのは、返ってきた反応を経営や現場、他部門へ戻し、次の判断や発信、事業活動につなげることです。そこでは、社会の変化を捉える力だけでなく、社内にある情報や価値を掘り起こし、部門を越えてつなぐ力も問われます。本特集では、こうした一連の動きを「循環」という視点から考えます。社会から得た反応を、次のコミュニケーションだけでなく、企業活動を支える資産へとつなげる。広報が社内外をつなぐことで生まれる価値を、理論と事例の両面から探ります。

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