リアルの価値が再認識される中、オフィスは企業にとってコミュニケーションツールとしての存在感を高めている。その戦略に迫った。
アースカラーをベースとした落ち着きのあるエントランス
PHOTO ©Nacása & Partners
26階に構えるエントランス(①)。顧客・パートナーと“出会う”共創の入口として位置付けられている。奥にはブレストルームがガラス越しに見える設計となっているが、これは従業員の働く姿を外部にも見てもらえるように意図的につくられたものだという。
NTTファシリティーズは、本社オフィスのリニューアルを実施。ICTも積極的に活用した新たな働き方の実証を進めている。
出社の意義を見直す
リニューアルの背景にあったのは、コロナ禍を契機とした働き方の変化だ。リモートワークが定着する中で、同社では「出社すること」を価値ある選択として捉え直し、オフィスで行うべき活動とは何かを整理する必要があった。
同社 ファシリティソリューション本部 ソリューション推進部 ワークプレイスソリューション部門長の木村佐知子氏は、「私たち自身がこれからの働き方をどう実践していくのかを考える機会でした」と話す。同社では以前から、行動姿勢として「自律」「相乗」「創発」を重視。今回のリニューアルも、それらを実現するオフィスをつくることを目的に始まった。
プロジェクトでは、各組織へのアンケートやヒアリング、出社率や会議室の稼働状況の分析を実施。さらに、41部署が参加する社員ワークショップを全4回開催し...

