企業とのタッグで認知度アップ 日本光電が挑戦する「命を守る」新しい広報

公開日:2026年3月31日

  • 日本光電

AED(自動体外式除細動器)を製造販売し、救命教育の啓発に取り組む日本光電は近年、他業種の企業との連携で認知度を高めるという新たなフェーズに入っている。背景には、「正しい知識を正確に伝える」という医療機器メーカーの矜持がある。

街なかや公共施設、ビルなどで多くの人が目にしたことがあるであろう、オレンジ色の「AED」(自動体外式除細動器)を開発・製造・販売している、日本光電。人命救助には欠かせないものだが、一般の人が使う機会はなかなかないAEDへの正しい理解を深め、知識を養ってもらおうと同社が監修し、好評を博したのが、雑誌社と連携したムック本やおもちゃメーカーと組んだガシャポンだ。

変革をもたらした存在

「AEDは非常にまれなケースです」と話すのは、同社国内事業本部AED営業部企画開発チームの小山友梨乃氏。医療機器は専門知識を有していることを前提に適切に使用・管理されるべきとして、広報やPRには明確な制限が設定されている。一般の消費者向けの広告やCMは原則として発信されておらず、テレビドラマや映画の撮影のために貸し出されることは多いものの、それが販売促進につながることはない。そんな制約の多い同社の認知度を高め、メディアリレーションに変革をもたらしたのが、AEDだった。

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ストーリーをつむぐメディアリレーション

企業が社会と向き合ううえで、メディアとの関係は今も重要な接点のひとつです。しかし、メディア環境が大きく変化するなかで、単に取材を獲得することだけでは、広報活動の価値を十分に捉えることはできなくなりつつあります。ニュースはどのように生まれ、どのような文脈の中で記事として形づくられていくのでしょうか。企業が発信する情報と、メディアが伝えるストーリー。その接点にあるのがメディアリレーションです。広報活動において、取材の実現は大切な成果です。しかし、それはゴールではありません。露出に至るまでの情報設計、記事化の過程、そして露出の後に続く関係。こうした一連のコミュニケーションの積み重ねが、企業と社会の関係を形づくっていきます。そこで本特集では、「ストーリーをつむぐ メディアリレーション」をテーマに、寄稿やインタビュー、事例を通して、メディアとの関係をコミュニケーション全体のプロセスとして捉える視点を提示します。

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