PRはどこまで「情報環境」を設計できるのか ―――IQOS事例に見る広告と広報の境界線

公開日:2026年7月09日

  • 岩澤康一氏(Key Message International)

グローバルPR市場の注目事例を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。

広報やPRの仕事は、長らく「広告ではないコミュニケーション」として整理されてきました。広告は費用を払ってメッセージを届けるもの、PRは第三者を介して社会との信頼関係を築くもの。その違いは、広報・PR業界では半ば常識として語られてきました。

しかしデジタル化が進み、人々の情報接触行動が大きく変化した現在、その境界線は急速に曖昧になりつつあります。生活者は広告、SNS、ニュース記事、レビュー、比較サイト、検索結果などを横断しながら意思決定を行っており、「これは広告」「これはPR」と切り分けて情報を受け取っているわけではありません。

今回紹介するのは、ウクライナにおける加熱式たばこIQOSのコミュニケーション事例です。一見するとデジタル広告の成功事例にも見えますが、本質的には、「人がどのように情報を認知し、信頼し、行動するか」を設計したPR的アプローチとして捉えることができます。

IQOSの製品イメージ(Hoshva PR社提供)

「広告できない」という前提

...

この先の内容は...

広報会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア