リアルの価値が再認識される中、オフィスは企業にとってコミュニケーションツールとしての存在感を高めている。その戦略に迫った。
訪れるたび表情を変える28階のエントランス
霞ヶ関キャピタルは2025年、本社が入る霞が関コモンゲート西館の27階と28階を増床した。急成長に伴う執務環境の整備と、企業メッセージ「もっと、驚かせてくれ。」の体現。2つの狙いを重ねたフロアだ。
28階のエントランス。正面の大型LEDビジョンには事業紹介の映像が流れる。来訪者に合わせた表示に切り替え、ウェルカムボードとしても活用している。
つくっては足りなくなる
同社が霞が関コモンゲートに移ったのは2017年。2020年に22階へ移り、2023年には34階を増床したが、席は足りなかった。物流やホテル、ヘルスケアと事業領域を広げる中で社員数は増え続け、つくっては足りなくなる状態が繰り返されてきた。出社率は6割ほどだが社内には人があふれ、会議室も不足していたという。
そうした中で同じビルの27階と28階に空きが生まれたこともあり、今後を見据えた整備に着手。2025年7月からは27階、11月からは28階を稼働させている。
驚きを空間に
プロジェクトの始動は竣工の約2年前。設計・施工は乃村工藝社が担い、社内では上席執行役員の松本豊氏がデザインを統括した。経営陣も当初から議論に加わったという。
同社 管理本部 経営管理部の田中豊氏は「常に新しい価値を生み出す姿勢を空間に表し、...

