アルゴリズムの変化に一喜一憂しない アース製薬に学ぶ、親しみと信頼の好関係

公開日:2026年6月30日

  • アース製薬

SNSのアルゴリズム変更に悩む広報担当者は少なくない。しかしアース製薬のXは仕様変更に一喜一憂せず、リプライの件数やそこに宿る「熱量」を重視した運用を貫いている。表面的な数値に振り回されない、「対話」を基盤とした発信のつくり方を紐解く。

アース製薬
@EarthOfficialJP(X)

運用SNS:X、Instagram、TikTok(2アカウント)、YouTubeほか

運用部署:新価値創造本部コミュニケーションデザイン部

主要SNSの開設年/フォロワー数:2018年/45万8000人(X)、2023年/6万4000人(Instagram)、2021年、2023年/2万1500人、1万1200人(TikTok)

※2026年6月16日時点

    Point

    対話優遇のアルゴリズムに合わせ、アース隊としての温かい対話を継続。“面白いだけ”アカウントではなく、専門性を共存させて数値化できない生の熱量を意識して発信

2026年1月のXのアルゴリズム変更では、インプレッションを稼ぐ一方通行の投稿よりも、アカウントとユーザー間の深い対話や滞在時間が優遇される方向へと仕様が変更された。アース製薬はその変化を受け、「投稿がどれくらい届いているか確認したいです」と投稿。フォロワーの反応を直接確かめる...

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アルゴリズム支配時代のソーシャルメディア戦略

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、その名の通り、もともと「人とのつながり」、つまり「フォローしてもらうこと」を前提に設計されてきました。しかし今、その前提が崩れています。プラットフォームの主役は、ユーザーが選んだフォロー関係ではなく、アルゴリズムが導き出す「おすすめ」です。フォロワーがほとんどいないアカウントの投稿が大きな広がりを見せることもある一方、数十万のフォロワーを抱えていても、思うように情報が届かないこともあります。この変化は、企業広報の現場に新たな難しさをもたらしています。投稿しても届かない。フォロワー数という指標だけでは、活動の成果を測れない。何を目指し、何を指標に運用すべきか、輪郭をつかみにくくなっている――そんな声も少なくありません。ショート動画や生成AIの普及によって情報の流通速度がさらに増す中、企業がコントロールできない情報拡散への備えも、これまで以上に問われています。情報流通そのものの構造が変わったいま、本特集ではSNSをより広く「ソーシャルメディア」として捉え直し、企業がそれを広報戦略のどこに位置付け、企業への理解や信頼をどう築いていくのかを、有識者の知見や各社の実践を通じて、考察します。

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