募集している時だけ、候補者に情報を届ければいいわけではない。LINEヤフーでは、デザイン組織と採用マーケティングが連携し、日々の仕事や意思決定の背景を継続して発信している。目指すのは、すぐに応募を促すことではなく、仕事や組織のファンを増やし、「いつか」の選択肢になっていくことだ。
ーPoint
① 完成した成果だけでなく、仕事の背景や意思決定、働く人の「温度」まで伝える
② 募集の有無にかかわらず「今」を発信し続け、その蓄積を将来の候補者との接点にする
③ 採用・デザイン・広報などが発信を持ち寄り、社外の反応を社内へ返して次の発信につなげる
「つくる人」を知ってもらう
ーまず、デザイナー職の採用コミュニケーションでは、どのような課題があったのでしょうか。
八木橋:私自身、2020年に合併前のLINEへリファラル採用で入社したのですが、会社としては2019年頃から、リファラル採用やオーガニックな応募を増やし、各部門がより主体的に採用へ関わっていこうという方針になりました。一方、当時のLINEのデザイン組織は、社外へ積極的に情報発信をしていたわけではありませんでした。中には、インハウスのデザイナーがいることを知らない方もいました。サービスそのものは知られていても、その裏側にどのようなデザイナーがいて、どんな考え方でつくっているのかは、ほとんど伝わっていませんでした。そこで、デザインに関連するさまざまな情報を発信する公式noteを立ち上げたり、採用チームと一緒に採用説明会や大学でのイベントを行ったり、インターンシップを設計したりと、デザイン組織自身が採用や情報発信に関わるようになりました。求める人物像についても、デザイン組織が主体となって、採用部門と考えていくようになりました。
本庄:私も旧LINEに所属していたのですが、候補者の方から「LINEのデザインは格好いいですよね」と言っていただくことはありました。ただ、それは完成したプロダクトを見て評価してもらっている状態です。その背景で、非常に高いプロフェッショナリズムを持つ人たちが、どんな工夫をし、どんな思いで仕事をしているのか。それを発信していなかったことで、会社の魅力を伝える機会を狭めていた部分もあったのではないかと振り返っています。
「LINEヤフーDESIGN公式note」では、募集の有無にかかわらず、デザイナーの仕事やプロダクトづくりの背景を発信。蓄積された記事が、将来の候補者との接点にもなっている。
ー2023年にはLINEとヤフーが合併しました。
八木橋:LINEとヤフーの合併後はデザイナーが約...


