2024年と2025年に刊行した『広報会議』の誌面から、興味深いメディアリレーションの事例をピックアップ。発信方法や記者との関係構築などのポイントを紹介する。
※2次元コードは、『広報会議』デジタルマガジンの記事リンクです。
伊藤園 「お~いお茶」グローバル戦略
2025年6月号より
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POINT
イベントと両関係構築を両輪で
大谷翔平選手が所属する大リーグ・ロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を結び、海外への認知拡大を進める伊藤園。イベントに集まったメディア数は200社、1週間以内の露出額は10億円と、華々しい広報が注目された。一方、記者と地道に関係を構築することも忘れず、自社のニュースがないときでも記者クラブに赴いて雑談の中からヒントを探す取り組みも。イベントや広告など注目が一過性にならないよう常に話題づくりを欠かさず、ローカルのコミュニケーションと両輪で進めている。
静岡県熱海市 番組ロケサポート
2024年5月号より
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POINT
期待以上の対応でロケ支援
豊かな自然と温泉、都心からのアクセスも良い静岡県熱海市。テレビ局のロケを支援し、年100本ペースで撮影が行われている。市の公式サイトに「ADさん、いらっしゃい!」というページを設け、具体的な支援内容を明示。宿泊先の相談、施設使用の調整まで対応する厚遇ぶりだ。メディアに関心を持ってもらうために、意外性や相手が求めている以上のものを提供して満足度を上げるなど、サービス業に近い方法を考えている。地域おこし協力隊が地元の情報をYouTubeで発信することで、最新の様子も伝えている。
Akamai メディア向け勉強会
2025年6月号より
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POINT
内容も環境も記者に合わせた勉強会
専門的な内容を解説するメディア向けの勉強会を開催している。会を通じてメディアとの接点を持つことができ、記者の関心事を知る機会にもなっている。サイバー攻撃や大規模障害など時事ネタも拾い上げ、事件発生で関心が高まっているときに勉強会開催に向けて迅速に動く。また、通常の取材とは異なって事前の調査やカメラマンの手配など準備を最低限にするなど、記者の参加しやすい環境づくりも。勉強会に参加する記者は国内の事件に関心が高いため、外資系企業でありながら国内のケースを増やすよう工夫も凝らす。

