個人やチームの「挑戦」を自薦・他薦で募り、投票で入賞者を決め表彰している東レ。成果を評価する既存の表彰制度とは異なり、挑戦そのものを讃える「はじめの一歩賞」は、なぜ生まれたのか、社内にどのような変化が起き始めているのか。
DATA | |
---|---|
企業名 | 東レ |
設立年 | 1926年 |
従業員数 | 4万7914名(東レ7010名、国内関係会社1万452名、海外関係会社3万452名、2025年3月末時点) |
「はじめの一歩賞」管轄部署 | コミュニケーション企画推進室 |
施策における ポイント
「はじめの一歩賞」によって、従業員が挑戦する姿と、それを応援する声を可視化。集まった事例は、「東レ公式note」で記事化し社外にも発信。挑戦を促す企業文化の醸成を目指している。
2024年11月、東京・日本橋にある東レ本社で「東レグループ社員フォーラム」が開催された。グループ社員が全国の拠点からオンライン視聴する中、プログラムの一つとして「はじめの一歩賞」の表彰式が行われた。

はじめの一歩賞の告知は、イントラネットなどで行い、「成果よりも一歩踏み出した事実を讃えたい」と、この賞に込めた思いを伝えた。
挑戦する人にスポットライトを
「はじめの一歩賞」は、挑戦した個人やチームの意欲そのものを讃える制度だ。その特徴は、活動規模や成功・失敗を問わないこと。応募は自薦・他薦いずれも可能で、上司の承認も不要だ...