2023年ごろから積極的にイベント企画を実施している、味の素社の「Cook Do」オイスターソース。イベント企画を多く行っている理由や、ブランド・商品としてイベント企画に期待する役割や狙いについて、同社コミュニケーションデザイン部コミュニケーション戦略グループの中村玲香氏に話を聞いた。
味の素社から1990年代に発売され、多くの人に愛されているロングセラー商品「『Cook Do』オイスターソース」。2023年からは、味わいやパッケージをリニューアルしている。
世の中ごとを軸にして商品の魅力を伝える
そんな同ブランドが、近年イベント領域に力を入れている。イベント企画に注力し始めたのは、2023年ごろ。そのタイミングから、同商品はオイスターソース市場でトップシェアに返り咲いたという。
ブランドとしてイベント企画に期待する役割や狙いについて、味の素コミュニケーションデザイン部コミュニケーション戦略グループの中村玲香氏は「昔からある商品ですが認知度をさらに高め、改めて汎用的な調味料であることを知ってもらうために力を入れている」と話す。
「『Cook Do』オイスターソースは、中華料理だけでなく、かけたり煮たりと幅広いレシピに使える調味料です。そのことをより多くの人に伝えるため、テレビCM、デジタル広告、OOHの展開と並行しながら、PRのための場としてイベント企画にも注力してきました。イベントにおいては、実際に『Cook Do』オイスターソースを使った料理を食べて、同商品が汎用的な調味料であることを体感・理解してもらいたいと考えています。イベントは、3~4カ月に1回のペースのスケジュールで実施していることが多いため、企画~告知~実施までをその期間中に進めている状況です」(中村氏)。
イベントにしては、比較的短い期間でサイクルを回しているように感じるが、なぜなのだろうか。
「当社でイベント企画を考える際は、いま世の中の中心となっている出来事や話題を軸にします。しかし...

