「遊ぶ・集める」から「資産・リセール」へ 二次流通の現場から見る、大人のホビー売買

公開日:2026年9月30日

  • 竹中雄飛氏、木村彰氏(ブックオフコーポレーション)

近年、大人が自分のために玩具やホビー商品を購入する「キダルト消費」が拡大を続けている。中でもトレーディングカード(以下、トレカ)やアニメ・ホビー商品の存在感は高く、二次流通市場もその成長を大きく後押ししている。従来、本やソフトを対象に商品の売買を展開してきたブックオフコーポレーション(以下、ブックオフ)も、キダルトの存在に注目し、トレカ・ホビー売り場の拡張やリプレースを進めている。大人のホビー売買実態や一次市場との関係性を同社でカテゴリを担当するトレカグループの竹中雄飛氏とアニメホビーグループの木村彰氏に聞く。

かつて本や映像・音楽ソフトを中心に展開してきたブックオフが、近年トレカやアニメ・ホビーの取り扱いを急拡大させている。象徴的なのが組織の変化だ。

同社では約2年前、拡大する市場に対応するため「トレカグループ」と「アニメホビーグループ」を相次いで独立したグループとして発足させた。わずか2年の間に本部主導で専門組織を立ち上げるほど、同領域の急成長は著しい。

その背景にある一次市場の変化と店舗運営上の戦略について、アニメホビーグループ発足から責任者を務める木村彰氏は次のように明かす。

「創業以来の主力である本やソフトは、一次市場が縮小傾向にあります。それに伴い、ブックオフでは全国約700店舗の収益性を維持・向上させる軸として、親和性の高いホビーやトレカの拡大を進めています。また、当社が展開する大型店舗...

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キダルト消費 1兆円超えの玩具市場を牽引する“大人たち”の購買実態

少子化が進む一方で、国内の玩具市場は拡大を続けています。その背景のひとつとして存在感を高めているのが、自分のために玩具やホビー商品を購入する大人、いわゆる「キダルト」です。かつて子どものものと捉えられてきた玩具は、いまや大人にとっても、つくる、集める、競う、獲る、飾る、つながるといった多様な楽しみを伴う消費対象になっています。さらに、大人が主要な顧客となることで、商品企画や売り場、価格、販促、コミュニティのつくり方など、玩具ビジネスのあり方にも変化が生まれています。本特集では、玩具市場の現在地を捉えながら、キダルト消費を象徴するさまざまな商品や売り場、サービスを取材。二次流通や投資、リバイバルといった周辺の動きも含め「大人が玩具を買う」という現象の先にある、消費とビジネスの構造変化を探ります。

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