俳優・阿部寛氏を起用した広告を大阪メトロ夢洲駅に掲出し、注目を集めた象印マホービン。一方、会場内では「ONIGIRI WOW!」と「マイボトル洗浄機」を通じて、食と暮らしの未来を体験できるブースを展開した。累計来場者数は14万6000組以上、総洗浄回数は15万回以上と話題を集めた同社の取り組みについて、象印マホービンの新事業開発室 室長 岩本雄平氏に話を聞いた。
大阪に本社を置く象印マホービンは、魔法瓶メーカーとして創業し、現在では炊飯ジャーをはじめとする調理家電製品や生活家電製品など、幅広い製品を手がけている。同社も大阪・関西万博への出展を決めた企業のひとつだ。出展の中心を担ったのは、新事業開発室の室長・岩本雄平氏だ。岩本氏は出展の背景について次のように語る。「おにぎりを通して“ごはんの美味しさ”を直感的に体験してもらい、世界中の人々に“ごはん好き”になってもらうことを目指しました。その一環として日本の炊飯技術の価値を世界の方々に伝え、結果的に炊飯ジャーそのものの魅力にも関心を持ってもらうことで、炊飯ジャーの輸出拡大につなげたいという戦略的な狙いがありました」(岩本氏)。
この構想のもと、同社は万博会場に「ONIGIRI WOW!」を出店。同社最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたごはんでつくるおにぎりを販売した。提供されたおにぎりのラインアップは、単なる“定番”にとどまらない。梅や鮭といった王道...


