多くの常連客に愛されている街中のお店を訪問。顧客とのコミュニケーションや店頭販促の工夫を探ります。

達郎、まりや、ユーミンなど
20代～70代、訪日観光客まで
口コミが口コミを呼んで来店

店主栗田氏の背中には約500枚のシティポップのLPレコードが。「私の若い頃は90年代。フリッパーズ・ギターなどを聞いていてその後さかのぼりシティポップに行きつきました」と話す。氏が手にするのは山下達郎の初期の名盤「SPACY」。音楽を楽しみに訪れる者、仕事帰りにたまたま立ち寄る者など来訪客はさまざま。店主はそれぞれが心地よく過ごせるように尽くす。

JR日暮里駅西口から谷中銀座方面に5～6分歩き朝倉彫塑館に通じる通りを左に曲がってすぐ、古くからある飲食街「初音小路」の入口にあるのが「BAR星くず」。近年、世界中から注目される70～80年代の都会的に洗練された音楽であるシティポップをかけるレコードバーだ。

店が始まる18時頃、通りを行く母親に手を引かれた幼児が店内を覗いて話...