2019年、総売上高に占めるインバウンド取扱高の割合を30%に引き上げることを目標に、約3年にわたる休業期間を経てリニューアルした「渋谷PARCO」。その結果、2024年度の年間インバウンド取扱高は181億円。全体取扱高の41.2%を占める割合だ。なぜ多くの訪日観光客は「渋谷PARCO」に訪れるのか、パルコ渋谷店 営業課 兼 店舗事業戦略室の山口豪氏に聞いた。
「渋谷PARCO」が訪日観光客の定番観光スポットになっている。2024年度の年間インバウンド取扱高は181億円を達成した。
渋谷PARCO
1973年に開業した「渋谷PARCO」。2019年に建替えののちリニューアル。2025年はリニューアル後、初の大規模改装を実施した。地下1階~10階まで個性豊かな店舗が出店しており、「ポケモンセンターシブヤ」や「Nintendo TOKYO」がある6階は特にインバウンド人気が高いという。
高額な買い物をする訪日観光客が減少
多くのテナントを持つ百貨店の免税品売上が落ち着きつつある中、なぜ「渋谷PARCO」は好調なのか。パルコ渋谷店営業課兼店舗事業戦略室の山口豪氏は、まず、百貨店の免税品売上が減少している理由について...


