コロナ禍やブームの終焉など、激しい環境変化の中で業績が落ち込みながらも、再び成長軌道へと回復した「地球の歩き方」と「ゴンチャジャパン」(以下、ゴンチャ)。両社のV字回復の裏側にあったのは、提供価値を見直し、“らしさ”を再定義したうえで、戦うべきフィールドを見極めたことでした。本対談では、両社のトップが「自分たち“らしさ”の見直し」「戦い方の選択」を率直に語り合います。失敗や試行錯誤を経て見出した“勝てる領域”の見つけ方、そしてこれから目指す企業像まで、変化の時代を生き抜くヒントに迫りました。
(左から)地球の歩き方 代表取締役社長 新井邦弘氏
ゴンチャ ジャパン 代表取締役社長 角田淳氏
自分たちは何者か “らしさ”の再発見が転換点に
─「地球の歩き方」はコロナ禍による海外渡航の制限。「ゴンチャ」はタピオカブームの終焉などが重なり、大きなダメージを受けましたよね。
新井:『地球の歩き方』はコロナ禍で海外旅行が止まり、書籍の存在理由そのものが一時的に消えてしまいました。その結果、売上は95%減。しかも、海外渡航が制限されていて、そもそも国外に出られないので取材もできず、本がつくれませんでした。これは出版社にとって、商品供給が止まるのと同じですよね。ただし、商品自体が陳腐化したわけではありませんでした。環境さえ戻れば回復できるはずだと考えていました。
角田:ゴンチャも外部環境の変化の影響が...
