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業界別販売促進

子どもの誕生で変化する移動・旅行・商業施設のプロモーション(後編)

「子どもの誕生」は、新たな消費が発生する契機でもある。さまざまな企業が出産・育児世代の家族のニーズを捉えた商品やサービスを提供し、需要拡大や新たな顧客開拓に取り組んでいる。子育て世代にアピールすることで、未来のファンづくりにつなげる狙いもある。また、この市場では、ターゲットを同じくする異業種の連携によるプロモーション活動も盛ん。お互いにコラボレーション施策の実績もある4社に話を聞いた。(取材・文 前田はるみ)

出産・育児世代の家族に対する商品・サービス提供に力を入れる3社と、出産・育児雑誌を出版するメディア企業に集まってもらい、座談会を開催した。子どもの誕生によって生じる家族のニーズをどのようにとらえて購買や利用者増加につなげているのか、販促施策や集客施策、サービスの取り組みについて語ってもらった。

左より、三井不動産 黒岩 哲也氏、日産自動車 青山真理子氏、日本航空 西尾卓也氏、ベネッセコーポレーション 湯田 圭氏

前回「子どもの誕生で変化する移動・旅行・商業施設のプロモーション(前編)」はこちら

育児中の母親が子どもを連れて行きたくなる店

――ららぽーとTOKYO-BAYの「キッズクラブ」で実施している販促の取り組み事例を教えてください。

黒岩▶ 販促としては、会員向けのクーポン施策もその一つですが、私たちが大事にしているのは、お子さんの新しい発見や体験を生むような知育の場を提供することです。例えば、『こどもちゃれんじ』とコラボしたイベントでは、「はじめてのお買い物」をテーマに設定しました。まず、子どもたちは、しまじろうが出演するショーを見て買い物の仕方を学びます。その後、実際に子どもたちが紙製のコインをお店に持っていくと、シールと交換でき、シールが貯まるとプレゼントがもらえるという流れです。そうやって子どもたちには買い物を経験してもらいます。また、キッズクラブの会員には、しまじろうのショーを間近で見られる優先席をご用意いたしました。

これらのイベントやワークショップには、お店側の協力が必要です。初めはそれほど参加店舗が多くありませんでしたが、回を重ねるうちに子育てや知育の意義に共感し、参加する店舗が増えてきました。最近では自主企画を提案してくれる店舗もあります。

会員数が3万人ということは、施設に高いロイヤルティを感じていただいている方が子育て世代だけで3万人もいるということです。1年間でこれだけの会員を集めることができたのは、キッズクラブでの知育イベントやワークショップの取り組み、そしてベネッセさんをはじめ子育てを応援する企業と組むことで、ららぽーとTOKYOBAYが子育てを応援する施設であること、さらにお母さんたちの味方であるというメッセージが届いた結果だと思います。単なる「商業的な販売促進」に留まらない意義ある取り組みを、今後も一層充実させていきたいと思います。

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