システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

「買う」5秒前2

ちょっとダサいほうに惹かれるワタシ

西野カナの「トリセツ」は戦略的なコピーワークで幅広い女性層の支持を得る反面、従来のファン層には戸惑いも見られる。

イラスト:高田真弓

今の20代の人は知らないと思うけど、1980年代の若者たちのプレイスポットといえば、ディスコだった。ミラーボールが色とりどりの光を放つ空間で、DJが紡ぐノリのいい曲に合わせて踊る若者たち―。

80年代前半は六本木のスクエアビルを総本山としたサーファーディスコが人気で、サーファールックの若者たちが、アース・ウインド&ファイアーの「宇宙のファンタジー」やボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」などに合わせ、皆で同じダンスをした。80年代後半のバブル時代は、「マハラジャ」に代表される高級ディスコが台頭。ユーロビートに乗せて、男性はアルマーニのスーツ、女性はワンレン・ボディコン姿で踊るのが定番だった。日比谷にあったディスコ「ラジオシティ」は、アフターファイブのサラリーマンやOLたちの社交場と化した。

さて、そんなディスコブームは89年、頂点を迎える。その年、音楽の流行はブラックミュージックへ移行、ディスコのトレンドも六本木から湾岸へ移った。中でも人気を博したのが、巨大なアングラ空間「GOLD」である。夜な夜な流行に敏感な人間が集まり、怪しげな宴が催された。ところが―その年を境にブームは急速に下り坂になる。

原因は、ディスコ文化が最先端に特化して、大衆性を失ったからだった。それまでは ...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる連載

「買う」5秒前2

「買う」5秒前2

記事一覧

MEET US ON