購入後からが本番? 大人が惹かれる「体験の深さ」 「ポケとも」に学ぶ、愛着が湧き続けるキャラクター設計

公開日:2026年9月30日

  • 景井美帆氏(シャープ)

ぬいぐるみを連れて出かけ、写真を撮り、洋服を着せて楽しむ──。大人によるキャラクター製品の消費が広がるなか、シャープが2025年12月に発売した対話AIキャラクター「ポケとも」は「日本おもちゃ大賞2025」キダルト部門で優秀賞を受賞。そもそも大人による購入が多い製品でもある。大人が長く愛着を持ち続けるロボットは、どのように生まれたのか。開発を統括するシャープの景井美帆氏に話を聞いた。

シャープが2025年12月に発売した「ポケとも」は、ユーザーの気持ちに寄り添いながら、話し相手になってくれる対話AIキャラクターだ。同社が2016年に発売したモバイル型ロボット「ロボホン」で、約10年にわたり培ってきた知見を生かして開発された。

近年、大人が自分のためにぬいぐるみを購入し、持ち歩いたり撮影したりする「ぬい活」が広がっている。ぬいぐるみをバッグにつけたり、外出先へ連れて行ったり、旅先やカフェで撮影したり、洋服を着せたりと、その楽しみ方は多様だ。

ただ、「ポケとも」が捉えようとしているのは、こうした楽しみ方にとどまらない。同社は開発当初から、うれしいことを誰かに伝えたいときや、“推し”について語りたいとき、ふと寂しさを感じたときなど、日常のなかで話し相手を求める場面を利用シーンとして想定していたと景井氏は振り返る。

「『ポケとも』で目指したのは、毎日をそばで一緒に過ごす存在...

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