平均売上は通常の3倍 推し活消費の影響力「身近な場所で推せる」ローソンのコラボ戦略とは

公開日:2025年10月02日

  • 本間 晶氏(ローソン)

推し活の一環として商品・サービスを購入することで、自分の推しを応援する。こういった推し活文脈での「応援消費」は年々加速しており、そのパワーは計り知れない。様々なコラボ企画を担当してきたローソン マーケティング戦略本部の本間 晶氏に、推し活を意識した企画における「応援したい」のつくり方を聞いた。

推しとコラボしているから商品を買う、推しを広告に起用しているからサービスを利用する。こういった理由から生まれる消費は、従来から当然のように存在していたが、昨今はより顕著になってきたようにも見える。

それを背景に、企業としても推しと呼ばれるアーティストやアイドル、アニメ、キャラクターとのコラボを実施する事例が増加。「推し活文脈での応援消費」における市場は、日々拡大している。

応援対象が拡大し推し活の大衆化が進む

このような「推し活文脈の消費」の流れの中心で、様々な領域とのコラボを行ってきたのが、コンビニのローソンだ。最近では、アーティスト・Mrs. GREEN APPLEやアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』との企画を実施している。

同社 マーケティング戦略本部 デジタルマーケティング部 アシスタントマネジャーの本間 晶氏は...

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「買いたい」の理由は“応援”へ

「モノ消費」や「コト消費」、そして「イミ消費」の登場に見られるように、消費のあり方は時代とともに多様化し、常にかたちを変えてきました。そんな中で、いま生活者の購買行動を突き動かしているのは、「誰かを応援したい」「共感したから買いたい」といった感情のスイッチです。企業やブランド、地域、クリエイターなどへの“応援消費”が、世代を問わず広がりを見せています。いわゆる“推し活”もそのひとつと言えるでしょう。この新しい消費の原動力となっているのが、共感の熱量です。SNSでの発信、クラウドファンディング、サブスク支援、グッズ購入、リアルイベントへの参加──。その行動の背景には、誰かの“想い”に心を動かされ、自らの意思で選び取る消費の姿があるのではないでしょうか。本特集では、「応援」を軸にした最新の購買行動の潮流をひも解きながら、企業やブランドが生活者の“共感”をいかに設計し、販促・プロモーションへとつなげていくべきかを探ります。

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