次世代生活者の購買を動かす「診断」文脈 超効率化時代に刺さる“想定外”の体験とは

公開日:2026年1月30日

  • 松野みどり氏(サイバーエージェント)

サイバーエージェント次世代生活研究所の松野みどり氏が「若者のショッパーインサイト」に焦点を当て、各社の実際の事例をもとに2026年のショッパーインサイトを解説。直近1年で見えた「超体験」「超トレンド」「超パーソナル」という3つの“買われ方の変化”を手がかりに、売り場で準備すべき打ち手についても考察する。

サイバーエージェントの次世代生活研究所は、若者を中心とした消費者インサイトを研究するシンクタンクとして、日々若者のトレンドや広告インサイトを追求しています。今回は「若者のショッパーインサイト」に焦点を当て、直近1年で見えた“買われ方の変化”から、次世代生活者の2026年のショッパーインサイト、そして売り場で備えるべきことを予測しました。なお本稿では、当研究所に所属する学生インターン30人が「実際に購買意欲をかき立てられたもの」として挙げた実際の事例をもとに考察していきます。

予測不能への渇望
商品の魅力を極端に演出

2026年の若者の購買意欲を捉えるキーワードの1つ目に「超体験(想定外の極端な体験)」を挙げたいと思います。SNSによる情報の最適化や生成AIの普及により、的確かつ効率的な情報収集が可能になりました。言い換えると、迷う手間を省きながら「無理をしない」日常を組み立てやすくなった...

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この記事が含まれる特集

ショッパーインサイト大予測 2026

購買の場におけるデジタル化が加速し、データとして蓄積できるようになったことにより、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ買ったのか」を具体的な時間軸で振り返ることが可能になりつつあります。アプリやEC、リテールメディアなどのデジタル接点を通じて、これまでは見えなかった購買の周りで起きている行動が可視化され、買われるまでのプロセスの実態を捉えられるようになってきたためです。 とはいえ、すべてがわかるようになったわけではありません。データはあくまで行動の結果であり、ショッパーの気持ちそのものを完全に捉えるものではないからです。カテゴリーや業態によって、見える範囲に差があることも事実でしょう。 それでも、立場や視点の異なる知見を重ねていけば、いくつかの共通点が浮かび上がってくるはずです。導き出された共通点は、ひとつの仮説になり、これまで勘や経験、感覚に頼ってきた売り場づくりや販促施策の判断を確かなものに近づけてくれるのではないでしょうか。 そこで本特集では、広告会社や調査会社に直近1年で見え始めた「買われ方の変化」を聞きました。その変化をもとに、2026年のショッパー(買い物客)のインサイトを予測し、売り場で準備することをまとめています。さらにメーカーの視点からも、変化をどのように捉え、何を見て販促のアプローチを判断しているかを探りました。過去をどう読み解くかが、次の一手を左右する。2026年の買い物客は、売り場でどんな行動をとるのでしょうか。

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