暑い日に冷たい飲み物が売れ、雨の日に来店が減る。気象と購買の関係は、そんな単純な図式で語られがちだ。だが実際には、天気の変化は人の身体反応や行動意欲に影響を与え、その積み重ねが売上を動かしている。気象予報士・常盤勝美氏に、気象が購買を左右するメカニズムを聞いた。
気温は「買いたくなるもの」に天候は「来店」に影響する
天候や気温は、売上を左右する要因として語られることが少なくない。実際に、暑さや寒さ、雨や晴れといった天気の変化は、人の気分や行動、買いたくなるものにまで影響を与える。
気象予報士の常盤勝美氏も、気象は、生活者が購買行動を決めるうえで重要な要素のひとつだと指摘する。とくに気温の変化は、「体温を上げたい」「体温を下げたい」という身体的な欲求を呼び起こし、その欲求を満たす商品への需要に直結するという。
「近年は特に、命に関わる危険な高温や低温の影響により、身を守るための対策ニーズも急速に高まっています。命が関わるほどの気温となると、これまで以上に、気温変化へ対応する欲求が高まると考えられます。ますます商品の売上を左右しやすい...

