地域経済の活性化のために推進される、訪日観光客の地域誘致。そういった文脈で、日本発のカルチャーである「マンガ」「アニメ」が改めて注目されている。海外のアニメファンによる聖地巡礼、好きなアニメキャラとコラボした商品・サービスの購入といった、「マンガ」「アニメ」の魅力を活かした地域インバウンドの促進の可能性について、アニメツーリズム協会専務理事の森好正氏が解説する。
マンガやアニメといったコンテンツを活用した、地域自治体によるインバウンド施策が増えているのをご存知だろうか。国内では2000年初めごろから「アニメツーリズム」という概念が自然発生的に誕生し、自分の好きなアニメやマンガの聖地に旅行したいという気持ちから生まれる消費として認知が広がっている。
同概念の認知を拡大しようと始まったのが、2016年発足の「アニメツーリズム協会」だ。果たしてアニメツーリズムは、地方誘致の突破口となるのだろうか。
作品への愛が深いファンであれば時間をかけても会いに来る
アニメツーリズム協会で専務理事を務める森好正氏によると、国内だけでなく、海外のアニメファンによる聖地巡礼、好きなアニメキャラとコラボした商品・サービスの購入などが近年増えているのだという。「コ...


