3年分のショッパーインサイトで読み解く “今すぐ対応すべきこと”と“少しずつ対策すべきこと”

公開日:2026年2月03日

月刊『販促会議』にて、3年連続で実施してきた「ショッパーインサイト大予測特集」。本記事では、過去3か年の予測を一挙に並べ、各年のキーワードを振り返ります。景気や物価の変化、新たなテクノロジーの台頭は、買い物客のインサイトをどのように変化させてきたのでしょうか。そして、2026年の買い物客にはどのような変化が訪れるのでしょうか。

2025年のショッパーインサイト予測では、物価高や節約意識が続く中でも、生活者は単なる安さではなく、企業やブランドの誠実さ、多機能・多用途といった合理性、そしてリアルな体験や人間らしさを重視すると考えられていました。またAIとの共存が進む一方で、デジタルでは得られない納得感や感情的な充足を求め、日常の節約と「ちょっとした贅沢」を柔軟に切り替える姿が想定されていました。こうした予測を裏付けるように、直近1年で消費者による“買われ方の変化”はより明確になっています。

過去2年分の予測と2026年の見立てを比較してみると、“変わらないもの”と“変わっているもの”が浮かび上がってくるのではないでしょうか。もしかすると、3年間で毎年登場しているテーマは「常態化した買い物客」の姿になっている可能性があります。“インサイト”から“ニーズ”に変化しているともいえそうです。まだ対応していない場合は、いち早くそのニーズを反映した売り場づくりが必要でしょう。

一方で、2026年に初めて登場したキーワードは、これから“ニーズ”への変化が予想されます。新たな“兆し”として捉え、少しずつでも対応できる売...

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この記事が含まれる特集

ショッパーインサイト大予測 2026

購買の場におけるデジタル化が加速し、データとして蓄積できるようになったことにより、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ買ったのか」を具体的な時間軸で振り返ることが可能になりつつあります。アプリやEC、リテールメディアなどのデジタル接点を通じて、これまでは見えなかった購買の周りで起きている行動が可視化され、買われるまでのプロセスの実態を捉えられるようになってきたためです。 とはいえ、すべてがわかるようになったわけではありません。データはあくまで行動の結果であり、ショッパーの気持ちそのものを完全に捉えるものではないからです。カテゴリーや業態によって、見える範囲に差があることも事実でしょう。 それでも、立場や視点の異なる知見を重ねていけば、いくつかの共通点が浮かび上がってくるはずです。導き出された共通点は、ひとつの仮説になり、これまで勘や経験、感覚に頼ってきた売り場づくりや販促施策の判断を確かなものに近づけてくれるのではないでしょうか。 そこで本特集では、広告会社や調査会社に直近1年で見え始めた「買われ方の変化」を聞きました。その変化をもとに、2026年のショッパー(買い物客)のインサイトを予測し、売り場で準備することをまとめています。さらにメーカーの視点からも、変化をどのように捉え、何を見て販促のアプローチを判断しているかを探りました。過去をどう読み解くかが、次の一手を左右する。2026年の買い物客は、売り場でどんな行動をとるのでしょうか。

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