店舗全体を撮影したくなる設計に スクウェア・エニックス流「IPに集中できる空間演出」

公開日:2026年7月06日

  • 橋本俊一氏、櫻庭祥子氏(スクウェア・エニックス)

『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などを展開するスクウェア・エニックスは、本社がある新宿の「ARTNIA」をはじめ、グッズショップやパセラグループとのコラボレーションバーなど、多くの実店舗を展開している。それぞれの店舗でファンに喜んでもらうために意識していることについて、スクウェア・エニックスグローバルIP&マーチャンダイジングセンターの2人に話を聞いた。

ARTNIA

スクウェア・エニックス新宿オフィスに隣接したオフィシャルショップ「ARTNIA」。ぬいぐるみやキーホルダーなどを取り扱うグッズ販売とカフェ&バーを組み合わせたエリア(中)と、クリスタルが浮かぶ幻想的なラグジュアリーエリア(下)があり、それぞれの空間を楽しむことができる。
©SQUARE ENIX

『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などのゲームタイトルを持つスクウェア・エニックスは、本社がある新宿の「ARTNIA」をはじめ、オフィシャルグッズショップ「SQUARE ENIX GARDEN」、カプセルトイ専門店「SQEX CAPSULE GARDEN」などのリアル店舗を展開している。

そのほか、パセラグループとのコラボレーション店舗も運営。『ドラゴンクエスト』がテーマのバー「LUIDA'S BAR」、『ファイナルファンタジーXIV』がテーマのカフェ「ファイナルファンタジーエオルゼアカフェ」もオープンしている。

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世界観を店舗空間に翻訳する IPと店舗デザイン

ECの普及やデジタルシフトが進む中、リアル店舗の役割は「単にモノを買う場所」から「その空間でしか味わえない、特別な体験を受け取る場所」へと変化しています。その代表的な例が、アニメ、ゲーム、マンガ、映画などの強固なファンベースを持つ、IP/コンテンツホルダーの店舗です。それらの店舗は、単にキャラクターグッズを並べているわけではないはずです。五感を刺激する空間演出、作品の世界観とズレがない内装デザイン、ファン心理をくすぐる商品展開、自然とSNSシェアを促す仕掛け、そして「何度も訪れたくなる」“拠点”の構築まで、ファンを魅了し続けるための「細部への圧倒的なこだわり」が存在するのではないでしょうか。本特集では、独自の世界観をリアルな店舗空間へと翻訳し、ファンに愛される店舗づくりの裏側にある「創意工夫」と「想い」を紐解きます。空間デザイン、動線設計、限定性の演出、ファンとのつながりを深める仕掛けなど、単なる物販ビジネスの枠を超えた「ファンなら何度でも必ず訪れたくなる店舗」のつくり方のヒントを探ります。

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