大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオン内で22万食を販売し、SNSでも話題を呼んだ「ワンハンドBENTO」シリーズ。創業50周年を迎えるほっかほっか亭が仕掛けた“未来の弁当”は、その成功を受け現在、アフター万博施策としてイベント出店や店舗販売の計画など新たな展開を進めている。同社の戦略について、万博でプロジェクトリーダーを務めたほっかほっか亭総本部の稲田雅俊氏に聞いた。
「大阪で育った企業として、地元開催の万博に貢献したい。その想いが出発点でした」と万博の出展背景を語るのは、ほっかほっか亭総本部の稲田雅俊氏。同社を含むハークスレイグループは、国内9社からなる食のインテグレーション企業として、生産・加工・販売を一気通貫で担っている。大阪ヘルスケアパビリオンへの出展は、その総合力を体現する絶好の機会でもあった。
「当社は来年で創業50周年を迎えます。節目の年に、これまで接点の少なかったZ世代とつながるきっかけをつくりたかったんです。キーワードは“未来の食”。食事の時間や場所に縛られないライフスタイルが広がる中で、万博では片手で完結する“新しい弁当”のかたちを提案したいと考えました」(稲田氏)。
こうして生まれたのが、“ミライののり弁”と掲げた「ワンハンドBENTO」シリーズだ。監修には「おにぎらず」ブームの仕掛け人の小河知惠子氏を迎え、箸を使わずに食べられる新しいスタイルを開発...


