販売・接客の現場で活躍するキーパーソンに迫る本企画。今回は、角上魚類・赤羽店で「親切係」として売り場に立つ中井猛夫氏に話を聞いた。築地の仲卸で培った魚の知識を土台に、一般のお客さまに向けた接客へと転身した中井さん。現在は、食べ方や保存方法まで含めて案内する“魚屋ならでは”の提案力で、多くの支持を集めている。魚離れが進むなか、中井さんが大切にしているのは「買ったあとまで想像する接客」だという。
角上魚類赤羽店
親切係
中井猛夫氏
元正社員を経て、現在はパートナーとして在籍する入社30年超のベテラン。築地市場の仲卸で培った識見と、全国準優勝に輝いた接客ロールプレイング技術を融合。現在は「親切係」として、顧客の真のニーズを汲み取る接客で信頼を獲得。「魚食文化の継承」を使命とし、次世代への魅力発信に尽力する。晩酌のビールと刺身が活力源。
築地で培った知識を生活者に伝わる言葉へ
─まず、これまでのご経歴と、現在の仕事に携わることになったきっかけを教えてください。
築地の仲卸や卸業で働いていたことが、この仕事を始めた原点です。当時に相対していた人といえば、仲卸や売買参加者など、いわば魚のプロばかりでした。毎日、品質や相場、鮮度を見ながら商売をしていて、魚を見る目や扱い方は徹底的に鍛えられたと思います。
転機になったのは、そうした経験を積む中で...

