Uber Eatsが展開したOOHは、あえて広告そのものを“半分”とし、通行人に違和感を生じさせることで「半額」を情報ではなく体験として伝達するものだった。話題となった本施策について、Uber Eats Japan マーケティング部マネジャーの阿部ひとみ氏に話を聞いた。
日本の宅配ピザ市場では、常態化した割引競争が繰り広げられている。Uber Eatsはその状況に一石を投じるべく、ユニークなOOH施策を打ち出した。
その発想は「ピザが半額なら、広告も半分にする」というもの。街に掲出された“半分だけの広告”は、人々に違和感を覚えさせ、思わず足を止めさせる体験を生み出した。
施策の背景について、担当の阿部ひとみ氏はこう語る。
「宅配ピザ市場は常に割引競争があり、Uber Eats が単に『半額』と伝えるだけでは埋もれてしまうと考えました」(阿部氏)。
その打開策が、“広告そのものを半分にする”という逆転の発想だ。「割引を数字で伝えるのではなく、体感的に理解できる方法を模索し、最終的に広告...

