“大人もキャラクターを楽しむ時代”を切り拓く 平成IPの記憶を未来へ継承するブランドづくり

公開日:2026年10月02日

  • 黒田正和氏(サンエックス)

「たれぱんだ」や「リラックマ」など、数々のキャラクターを育ててきたサンエックス。長年愛されてきたキャラクターの魅力を大切にしながら、その時々の「今」に合わせた価値提案を続けている。現在、かつて子どもとしてキャラクターに親しんだ世代が大人になり、当時の「好き」を自らの意思で選び直す動きが広がっている。サンエックスは、そうしたファンの変化に寄り添いながら、キャラクターの価値を現在、そして未来へとつないでいる。

2000年代初期に親しまれた「たれぱんだ」「こげぱん」などのキャラクターを、当時の魅力を大切にしながら現在へ届ける「あのころのともだち」シリーズ。2024年展開。

近年、キャラクター市場でも、大人が商品を楽しむ「キダルト」消費が広がっている。

特に1990年代後半から2000年代にかけて親しまれた平成のキャラクターは、当時子どもだった世代を中心に楽しまれている。

その背景にあるのは、子どもの頃には「買ってもらう側」だったファンが、大人になり「自分で選び、自分のために買う側」へと変化したことだ。

また、過去のデザインや世界観に触れることで、当時の思い出や安心感を呼び起こしながら、今の生活に合ったかたちで楽しめることも支持される理由となっている。

ではなぜ、20年以上前に生まれたキャラクターが、今も大人たちの心をつかむのか。こうした大人とキャラクターとの関係に早くから向き合ってきた企業のひとつが、1...

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キダルト消費 1兆円超えの玩具市場を牽引する“大人たち”の購買実態

少子化が進む一方で、国内の玩具市場は拡大を続けています。その背景のひとつとして存在感を高めているのが、自分のために玩具やホビー商品を購入する大人、いわゆる「キダルト」です。かつて子どものものと捉えられてきた玩具は、いまや大人にとっても、つくる、集める、競う、獲る、飾る、つながるといった多様な楽しみを伴う消費対象になっています。さらに、大人が主要な顧客となることで、商品企画や売り場、価格、販促、コミュニティのつくり方など、玩具ビジネスのあり方にも変化が生まれています。本特集では、玩具市場の現在地を捉えながら、キダルト消費を象徴するさまざまな商品や売り場、サービスを取材。二次流通や投資、リバイバルといった周辺の動きも含め「大人が玩具を買う」という現象の先にある、消費とビジネスの構造変化を探ります。

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