「子ども向け」という概念は古い 1.1兆円市場を支える“大人たち”
2025年度の国内玩具市場規模は、前年度比106.3%の1兆1664億円となり、過去最高を更新しました。少子化が進み子どもの人口が減少を続けるなかにあっても、玩具市場は5年連続で過去最高を更新し続けています。この成長を力強く牽引しているのが、自分のために玩具やホビーを購入する大人たち、いわゆる「キダルト」層です。
日本玩具協会の戸所正信会長は、こうした変化を「おもちゃから“子ども”という概念がなくなりつつある」と表現します。「TOKYOおもちゃショー2026」の会場でも、かつてのようなファミリー層だけでなく、大人同士やカップル、シニア層など来場者の幅が大きく広がっていました。
かつて子ども向けとされてきた玩具は、いまや大人にとっても「つくる、集める、競う、獲る、飾る、つながる」といった多様な楽しみを伴う消費対象となっています。本特集では、カプセルトイ、TCG、クレーンゲーム、対話型AI、食玩、二次流通、そして心理学まで、キダルト...

