「あの場面」を追体験できる要素を散りばめる ちいかわらんどが仕掛ける、発見のある空間づくり

公開日:2026年7月06日

  • 岸本天氏(キデイランド)

人気IP「ちいかわ」のリアル店舗展開を担うキデイランド。その拠点となる「ちいかわらんど」は、単なる物販の場にとどまらず、ファンが作品世界に触れ、何度も訪れたくなる接点を生み出している。ちいかわの世界観をどのように店舗空間へ落とし込んでいるのか。キデイランド取締役/ちいかわらんど事業部 部長の岸本天氏に聞いた。

ちいかわらんどは現在、全国で15店舗を展開している。6月19日には越谷レイクタウンに16店舗目をオープンし、出店エリアはさらに広がりを見せている。

店舗の規模は、標準的な店舗で約35坪、大型店ではその倍にあたる約70坪ほど。ちいかわらんどは、もともとショップインショップとして始まったこともあり、初期は比較的コンパクトな売り場で、商品販売を中心としたつくりだった。しかし、来店者が増えるなかで、ゆっくり楽しんでもらう余地をつくりにくかったという。

そこで、新宿や池袋、原宿や梅田などの大型店では、商品を販売するだけでなく、店舗という空間そのものを楽しんでもらうことを重視している。

その方向性が表れている店舗のひとつが新宿店だ。通常であれば什器を置き、商品を陳列するスペースにも、あえて装飾やオブジェなどを取り入れることで、店舗全体でちいかわの世界観を体感できる空間を目指したと岸本氏は話す。

「最初の頃はどうしても売り場が狭く、お客さまに商品を買っていただくことで精いっぱいでした。ただ...

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