物価高・異常気象・AI時代……売り場が実践すべき“買いたい”のつくり方

公開日:2026年2月03日

続く値上げ、異常気象の常態化、そして生成AIの浸透。2026年の売り場は、外部環境の変化がそのまま「棚前心理」に直結する1年になりそうです。月刊『販促会議』の「ショッパーインサイト大予測」、3回目の実施となった今回は広告会社・リサーチ会社など計7社に、売り場にいる買い物客のインサイトや行動を一斉に予測してもらいました。各社の見立てを並べてみると、見えてくるのは「商品力の差」だけでは売り場が決まらない時代が、すぐそこまで訪れているという事実です。では、2026年の売り場ではどんな準備をすべきなのか。そのポイントは大きく3つに整理できそうです。

物価高の長期戦 「買う量」を守るための納得づくり

まず無視できないのが、物価高が続く前提です。生活者は「買うか/買わないか」だけでなく、「どれだけ買うか」をシビアに調整しています。まずマクロミルは、購入数量を減らさないための施策が必要だとし、店外の事前計画と、店頭での価格志向を両方捉える設計を挙げました。加えて「コスパ」「タイパ」を、根拠とセットで伝えることが重要だと話し、単なる値ごろ感だけでなく、「使い切れる」「失敗しない」「時短になる」といった購買理由を伝えることができればできるほど、購入数量を削る心理にブレーキがかかるのではないかと予測しました。...

この先の内容は...

販促会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

ショッパーインサイト大予測 2026

購買の場におけるデジタル化が加速し、データとして蓄積できるようになったことにより、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ買ったのか」を具体的な時間軸で振り返ることが可能になりつつあります。アプリやEC、リテールメディアなどのデジタル接点を通じて、これまでは見えなかった購買の周りで起きている行動が可視化され、買われるまでのプロセスの実態を捉えられるようになってきたためです。 とはいえ、すべてがわかるようになったわけではありません。データはあくまで行動の結果であり、ショッパーの気持ちそのものを完全に捉えるものではないからです。カテゴリーや業態によって、見える範囲に差があることも事実でしょう。 それでも、立場や視点の異なる知見を重ねていけば、いくつかの共通点が浮かび上がってくるはずです。導き出された共通点は、ひとつの仮説になり、これまで勘や経験、感覚に頼ってきた売り場づくりや販促施策の判断を確かなものに近づけてくれるのではないでしょうか。 そこで本特集では、広告会社や調査会社に直近1年で見え始めた「買われ方の変化」を聞きました。その変化をもとに、2026年のショッパー(買い物客)のインサイトを予測し、売り場で準備することをまとめています。さらにメーカーの視点からも、変化をどのように捉え、何を見て販促のアプローチを判断しているかを探りました。過去をどう読み解くかが、次の一手を左右する。2026年の買い物客は、売り場でどんな行動をとるのでしょうか。

MEET US ON