買い物時間の二極化で変わる消費者の動き “+1点買い”をつくるロッテの売り場改革とは

公開日:2026年2月03日

    菓子・アイスクリームは、来店後に売り場で商品を見て購入を検討する非計画購買が多いカテゴリーだ。ロッテは直近1年、“生活者の買い物時間の二極化”と“買い物1回あたりの買い物点数の減少”を買われ方の変化として捉え、ヤングファミリー向けの提案設計とインバウンド施策を見直した。今回、同社営業本部営業戦略部セールスイノベーション課の岩波俊介氏、中野駿氏に話を聞いた。

    ロッテが直近1年で顕著なショッパーインサイトの変化として捉えているのが、店内で時間をかけて商品を検討する人と、短時間で必要な商品を購入する人の「買い物時間の二極化」だ。

    ロッテによると、買い物時間の二極化が進んだ結果、「1回あたりの買い物点数が減る」という形で表れているという。同社の岩波俊介氏は店頭の売り場で感じるショッパーの変化を次のように語る。

    「買い物時間の二極化が顕著になるといった店内行動の変化に伴い、課題になってきたのは買い物1回あたりの買い物点数が減少していることです。買い物時間が短くなると、時間の短さに比例して買う商品点数も少なくなります。しかし一方で、買い物時間が長ければ買う点数が増えるかというとそうではありません。時間をかけて“買うものを吟味している”という意味では、こちらも買い物点数を減少させることにつながっているのです」(岩波氏)。

    この変化が同社にとって重要になる背景には、扱う商材の特性がある。菓子・アイスクリームは、来店前に「買うものが完全に決まっている」というよりも、売り場で...

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    ショッパーインサイト大予測 2026

    購買の場におけるデジタル化が加速し、データとして蓄積できるようになったことにより、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ買ったのか」を具体的な時間軸で振り返ることが可能になりつつあります。アプリやEC、リテールメディアなどのデジタル接点を通じて、これまでは見えなかった購買の周りで起きている行動が可視化され、買われるまでのプロセスの実態を捉えられるようになってきたためです。 とはいえ、すべてがわかるようになったわけではありません。データはあくまで行動の結果であり、ショッパーの気持ちそのものを完全に捉えるものではないからです。カテゴリーや業態によって、見える範囲に差があることも事実でしょう。 それでも、立場や視点の異なる知見を重ねていけば、いくつかの共通点が浮かび上がってくるはずです。導き出された共通点は、ひとつの仮説になり、これまで勘や経験、感覚に頼ってきた売り場づくりや販促施策の判断を確かなものに近づけてくれるのではないでしょうか。 そこで本特集では、広告会社や調査会社に直近1年で見え始めた「買われ方の変化」を聞きました。その変化をもとに、2026年のショッパー(買い物客)のインサイトを予測し、売り場で準備することをまとめています。さらにメーカーの視点からも、変化をどのように捉え、何を見て販促のアプローチを判断しているかを探りました。過去をどう読み解くかが、次の一手を左右する。2026年の買い物客は、売り場でどんな行動をとるのでしょうか。

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