成長の鍵握る 海外出店と「やさしいDX」OWNDAYS 海山社長の〝顧客起点〟戦略

公開日:2025年10月10日

  • 海山丈司氏(OWNDAYS)

国内だけではなく、日本を含む13カ国・地域に展開するOWNDAYS。その成長をけん引しているのは、ますます加速させる海外出店と、国・地域を問わず顧客に寄り添うテクノロジーとデータの活用だ。フランチャイズオーナーから社長となった海山丈司氏は、顧客起点の視点を武器に、眼鏡を生活インフラへと昇華させようとしている。OWNDAYS、次の10年の成長戦略とは。

OWNDAYS
代表取締役社長
海山丈司氏

2010年オンデーズに参画し、2013年より海外展開を主導。12カ国に進出し国際的基盤を確立。2024年4月代表取締役社長就任。

フランチャイズオーナーから社長になるまで

──OWNDAYSは2025年4月に代表取締役体制が変わり、現在は海山さん1人が社長となっています。

これまでは、創業者であり会長の田中修治と二人三脚でやってきましたが、現在は私が代表取締役社長としての職務を継続する体制となっています。私がOWNDAYSに出会ったきっかけは、フランチャイズオーナーになったことでした。まだ小規模だったOWNDAYS加盟店オーナーとして、関西で数店舗を展開したことが始まりです。

当時はちょうど楽天がECモール事業を開始し、オンラインショッピングが購買行動として生活者に根付き始めた頃。「店舗がなくなる未来がくるのでは?」などと囁かれることが増えた中で“店舗”がなくならない業界は何かと考えたとき、眼鏡なのではないかと思いました。専門的な知識がなければ購入も難しいですし、試着という行動も発生するためです。そういった考えもあり、OWNDAYSのフランチャイズオーナーになりました。

──フランチャイズオーナーから社長に。どのような経緯があったのでしょうか。

きっかけはOWNDAYSのシンガポール進出でした。2013年にシンガポールに出店し、事業として成長させることができました。グローバル市場の可能性を直に体感しましたね。

ちょうどその頃、OWNDAYS本体は経営再建の...

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