OOH
エースコックベトナム/「MODERN」シリーズ
べトナムは、社会インフラが急ピッチで整備される傍らで、個人のデジタル環境は先進国と遜色ないレベルで普及している独特な市場だ。月収10万円に満たない若者が当たり前のようにiPhoneを所有し、2024年12月に開業したばかりのホーチミンメトロでは、ICカード、QRコード、各種電子決済に対応した改札が標準装備されるなど、「時代が飛んだ」と評されるこの環境が、従来のマーケティングの複雑性を生んでいる。
特に日系消費財メーカーが直面するのは、現地製品との厳しい価格競争だ。品質の良さを伝える前に価格で敬遠されるため、サンプリングが重要戦略となるが、従来の街頭配布では...
