人は、何をきっかけに相手を好きになり、どんな条件がそろうと関係を続けたくなるのか。恋愛の研究をひもとくと、そこには第一印象、接触の反復、一貫性、安心感といった要素が見えてくる。そしてその構造は、ブランドが生活者に選ばれ、選ばれ続けるプロセスにも通じていた。
恋愛の入り口は「視覚」が重要? 人が恋に落ちる五感のプロセス
人は人をどのように好きになるのか。本記事では、人が恋に落ちる過程や恋愛/パートナーシップの観点から、生活者に好かれ、選ばれ続けるブランドを考える。
恋愛学の提唱者として、早稲田大学で教鞭をとってきた森川友義氏によると、人が相手を好きになるきっかけは、一つの要因で決まるものではないと話す。恋愛やパートナーシップの研究では、人が恋に落ちるまでの過程ではいつでも「五感のプロセス」を踏んでいるという。
「五感のプロセス」では、恋に落ちるまでの過程が、①視覚➡ ②聴覚➡ ③嗅覚➡ ④触覚➡ ⑤味覚の順番で、表される。つまり、表情、姿勢、身だしなみなどの“見た目”を入り口にして、声の高さ、話す速さ、距離感、匂い、手をつなぐ、ハグ、キスなど、五感にまつわる関門をくぐり抜けた先で、人は恋をする(図1)。
図1 人が恋に落ちる「五感のプロセス」...

