アニメやマンガ、ゲームなどの舞台を訪れる「聖地巡礼」は地域振興の手法として定着したが、一過性の集客にとどまる課題も残る。政府は2025年、観光誘客だけでなくクリエイター育成や企業の集積までを見据えた「コンテンツと地方創生の好循環プラン」を策定した。従来の「聖地巡礼」を超え、地域経済を持続的に動かすための仕掛けと今後の展開について、内閣府知的財産戦略推進事務局の宇津木達郎氏に話を聞いた。
内閣府 知的財産戦略推進事務局 企画官 宇津木達郎氏
「聖地巡礼」の経済効果は「支出額+8.2万円」
なぜ今、国がコンテンツを地方創生の重要な資源として位置づけているのか。背景には、コンテンツをきっかけとした訪日観光客の圧倒的な経済効果がある。
「我々の調査によると、アニメや映画などのゆかりの地を訪問する外国人旅行者は、一般的な外国人旅行者と比べて滞在日数や消費額が多く、一人当たりの旅行支出が約8.2万円高いという結果が出ています。2024年の訪日外国人旅行者約3,687万人のうち、コンテンツゆかりの地を訪れた人は全体の約8.1%(約300万人弱)。『聖地巡礼』は、地域経済に明確に寄与する強力な資源なのです...
