東京メトロの高架下を年間3500人が滑走 スケボーパークで仕掛ける新たなまちづくり

公開日:2025年8月05日

    東京メトロ(東京地下鉄)が進める高架下再開発は、単なる空間活用を超えて、都市と暮らしをつなぐ試みである。駅直結の商業施設「M'av」シリーズや、都市型スケートボードパーク「RAMP ZERO」など、その取り組みは多様だ。地域ごとに異なる文脈を読み取り、生活者に寄り添う空間をどう育てているのか。メトロ開発の坂本功氏、東京地下鉄の戸島稔貴氏に話を聞いた。

    東京メトロが取り組む高架下の再開発は、単に余剰空間を有効活用することにとどまらない。そこには、「地域の暮らしに寄り添う場」を育てようという、生活者目線に立ったまちづくりの思想がある。

    街に開かれた商業空間にふさわしい条件がそろう

    その象徴的な事例のひとつが、メトロ開発が展開する「M’av(以下、マーヴ)」シリーズだ。「マーヴ」には、「歩ける・つながる線路下」という想いが込められており、単に通行空間としてではなく、人が集い、とどまる場所をつくるという明確な狙いがある。2025年3月には東西線・浦安駅高架下に「マーヴ浦安」の第1期エリアをオープン。3つの人気店が並び、通勤通学の動線上で気軽に立ち寄れる設計とした。マーヴシリーズを担当するのはメトロ開発の坂本功氏。坂本氏は、その狙いについて次のように語る。

    「マーヴは、地域の方が日々の暮らしの中で自然と立ち寄れるような場...

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