買い物の頻度は変わらないのに、買う量は減少傾向にある消費者。価格を見極め、手間もかけたくない……マクロミルの消費者購買履歴データ「QPR」が示すのは、節約の先にあるシビアで合理的な買い方だ。同社のシニアマネジャー/マーケティングデータアナリストの三島大輝氏に、2026年に売り場が準備すべき視点を聞いた。
マクロミルは、消費者購買履歴データや意識調査をもとに、生活者の行動変化を定点観測しています。データから見えてきた3つの変化をもとに、2026年における売り場の役割を整理していきたいと思います。
「ついで買い」が消えつつある時代の数量回復策とは?
この1年の購買データで最も特徴的なのは、「買い物回数はほぼ横ばいなのに、1回あたりの購入数量が減り続けている」点です(図1)。この背景にあるのは、賃金と物価のギャップです。消費者物価指数は2021年比で約13%上昇している一方、名目賃金指数の上昇は約9%にとどまっています(図2)。
図1 買い物回数と買い物数量
※2021年を100とした場合の指数
※マクロミル消費者購買履歴データ「QPR」より作成
※データの対象商品は食品および日用品
図2 消費者物価指数と名目賃金指数
(2021~2025年)...


