「サステナビリティ」や「エシカル消費」は、いまや企業の販促やマーケティングに欠かせないキーワードとなっている。しかし、α世代にとってそれは本当に“モノを買う理由”になっているのだろうか。今回の座談会では、若年層を代表するインフルエンサーのもか氏、超十代・代表取締役社長の平藤氏、行動経済学を専門とする明治大学の後藤准教授、そして販促支援を行うスコープの市川氏・池田氏が議論を交わした。見えてきたのは、「環境配慮は特別な理由ではなく、むしろ“やって当たり前”と考えられている」という現実だ。
編集協力:スコープ
もか氏
代表取締役社長/
総合プロデューサー
平藤真治氏
情報コミュニケーション学部
准教授
後藤 晶氏
クリエイティブ事業部
プロモーションデザインDPT/クリエイティブディレクター
市川真由美氏
B2C事業部
munit統括マネージャー
池田 望氏
サステナビリティはモノを買う理由にならない?
─テーマは「本当にα世代はサステナビリティを理由にモノを買うのか?」です。マーケティング・販促領域では、“新常識”となりつつありますが、皆さんはどう考えていますか。
市川:スコープのクライアントからは“サステナビリティで若年層にアプローチしたい”という相談をよくいただきます。ただ、実際の現場では、サステナビリティだけではまだ購買に直結しづらいと感じます。
後藤:サステナビリティ文脈の...
