カプセルトイにはなぜキダルト層が集まるのか 専門店が見た変遷と“大人の遊び”への変化

公開日:2026年10月01日

  • 都築祐介氏(ドリームカプセル)

子どもの頃に一度は触れたことがあるカプセルトイ。今、その主役は子どもから大人へと広がっている。キャラクター商品や精巧なミニチュア、平成レトロなどを求めるキダルト層の消費者が増え、カプセルトイは大人も楽しむエンターテインメントのひとつとなっている。なぜ今、大人をも惹きつける市場へ成長したのか。カプセルトイ専門店「ドリームカプセル」の代表を務める都築祐介氏に、その背景を聞いた。

カプセルトイ市場は、これまで幾度かのブームを経験してきた。1970年代には子どもがお小遣いで楽しむ身近な遊びとして広がり、1990年代にはキャラクター商品などによって市場が拡大。そして、現在につながる大きな転換点となったのが、2015年前後から始まった第3次ブームだ。

キダルトが“マジョリティ”に 大人向けが広がった背景

第3次ブームが始まった2015年ごろ、それまで「子どもの遊び」として捉えられていたカプセルトイに、大人が楽しめるキャラクター商品や精巧なミニチュア、コレクション性の高いアイテムが増加した。その象徴のひとつが、コップの縁に腰掛けたり、ぶら下がったりする小さなフィギュア「コップのフチ子」のヒットだったという。

「それまでカプセルトイは、子どもが楽しむものというイメージが強くありました。でも、『コップのフチ子』のような商品が大人にも支持されてヒットしたことで、『これからは大人に向けてシフトしていかなければならない』という空気が業界全体に広がっていったように考えています」(都築氏)。...

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キダルト消費 1兆円超えの玩具市場を牽引する“大人たち”の購買実態

少子化が進む一方で、国内の玩具市場は拡大を続けています。その背景のひとつとして存在感を高めているのが、自分のために玩具やホビー商品を購入する大人、いわゆる「キダルト」です。かつて子どものものと捉えられてきた玩具は、いまや大人にとっても、つくる、集める、競う、獲る、飾る、つながるといった多様な楽しみを伴う消費対象になっています。さらに、大人が主要な顧客となることで、商品企画や売り場、価格、販促、コミュニティのつくり方など、玩具ビジネスのあり方にも変化が生まれています。本特集では、玩具市場の現在地を捉えながら、キダルト消費を象徴するさまざまな商品や売り場、サービスを取材。二次流通や投資、リバイバルといった周辺の動きも含め「大人が玩具を買う」という現象の先にある、消費とビジネスの構造変化を探ります。

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