子どもの頃に一度は触れたことがあるカプセルトイ。今、その主役は子どもから大人へと広がっている。キャラクター商品や精巧なミニチュア、平成レトロなどを求めるキダルト層の消費者が増え、カプセルトイは大人も楽しむエンターテインメントのひとつとなっている。なぜ今、大人をも惹きつける市場へ成長したのか。カプセルトイ専門店「ドリームカプセル」の代表を務める都築祐介氏に、その背景を聞いた。
カプセルトイ市場は、これまで幾度かのブームを経験してきた。1970年代には子どもがお小遣いで楽しむ身近な遊びとして広がり、1990年代にはキャラクター商品などによって市場が拡大。そして、現在につながる大きな転換点となったのが、2015年前後から始まった第3次ブームだ。
キダルトが“マジョリティ”に 大人向けが広がった背景
第3次ブームが始まった2015年ごろ、それまで「子どもの遊び」として捉えられていたカプセルトイに、大人が楽しめるキャラクター商品や精巧なミニチュア、コレクション性の高いアイテムが増加した。その象徴のひとつが、コップの縁に腰掛けたり、ぶら下がったりする小さなフィギュア「コップのフチ子」のヒットだったという。
「それまでカプセルトイは、子どもが楽しむものというイメージが強くありました。でも、『コップのフチ子』のような商品が大人にも支持されてヒットしたことで、『これからは大人に向けてシフトしていかなければならない』という空気が業界全体に広がっていったように考えています」(都築氏)。...


