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“買わない理由”も価値に変える アンドエスティが築くデータ起点の体験設計

公開日:2025年5月30日

  • 櫻井裕也氏(アンドエスティ)

アパレル業界でOMOの取り組みが進む中、アダストリアは2024年12月、自社ECサイトであり直営店舗である「and ST」の事業を子会社化し、アンドエスティを設立した。同社が挑むのは、リアルとデジタルが融合したブランド体験の創出。その取り組みの核となっているのが、売り場発のデータだ。売上や属性だけではなく“買わなかった理由”すらもデータ化し、資産へと進化させている。その裏側を取締役CTOの櫻井裕也氏に聞いた。

アパレル業界がOMO施策を推進するようになって久しくなっている。そのなかでもアダストリアでは、自社EC「and ST」を起点に、早い段階からリアルとデジタルをシームレスにつなぐ取り組みを行ってきた。

そして2024年に設立したEC事業子会社のアンドエスティでは、ブランド体験の見える化を軸に据えたデータ活用戦略を推進している。具体的には、データで顧客の“体験価値”を見える化し、改善のサイクルを高速で回すというもの。この取り組みは、接客や商品開発、販促といった売上を立てるための「攻め」としての役割を持つのはもちろん、働き方や社内文化の改善など「守り」の機能も担っている。

データ活用の二本柱は顧客体験と働き方改革の両立

同社がデータ活用で掲げている大きなテーマは2つ。「顧客体験の向上」と「スタッフの働き方改革」だ。前者では、ECサイトやリアル店舗での顧客の行動データを分析。レコメンドの最適化や導線設計の改善に活用する。そして後者は、本部、店舗のスタッフ一人ひとりがデータを活用しやすい仕組みを整えることで、業務効率だけでなく、接客の質の向上にもつなげるという取り組みだ...

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